やけ酒飲み

わたしは、二十になった頃から、やけ酒飲みだった。

街へ出て、書を読もう

twitterで今日は書かないよと告知してしまったのだが、書きたいので書く。毎日ある程度思考をアウトプットしないと、なんだかスッキリしない。頭の中が整理されない感じがするのだ。

頭の中といえば、頭の中で考えたこととそれを実際にやってみたこととの差が激しいことがよくある。自転車の乗り方をいくら教わってもすぐに乗れるわけではない。野球の理論ばかり学んでも野球が上達しないのと同じように、なんでも実践してみないことにはそのものの本質はわからないのだなと思う。

自分は読書が好きなので、だいたい物事を考えることから入り、外に出るのが嫌いなので、やってみるということをあまりしない。それでしくじることが多い。

だいぶ前に、ある大人に「研究者向き」と言われたことがあった。当時は大学院にも行きたかったし、純粋に褒め言葉として受け取っていたのだが、今考えると頭の中で考えてばかりいないで、経験や実践に重きを置けという忠告だったのではないかなと思う(全然そういう意図はないかもしれないが)。世の中には理屈ではまかり通らないことが山ほどあるぞ、と。

ただ素のまま実践するということは自分にとって恐怖でしかない。間違うことが怖いのである。中学時代、英会話塾の先生が「義務教育になっているにも関わらず日本人が英語を習得できないのは、発音や文法の失敗を恐れているからだ」と言っていたが、本当にその通りだと思う。自分が重度の英語嫌いなのは、間違いなくそのせいだ。常に答えを出し続けていたいという気持ちが強い小心者なのである。

今すぐ「間違えてもいいじゃないか」という楽観的思考に切り替えることはできない。できないが、とりあえずそれが一番大事なことだというのはわかっている。少しずつ、やってみる。わかった気にならず、とにかくやってみる。これを今年の目標にしようと思う。書を読むのはその後でいいのだ。

読書は大事だ。とか、本を読む人は頭がいい。とかいう言説に出会うことがよくあるが、全然そんなことはない。ビジネス書を何十冊と読む人よりも、毎日頼まれたコピーを取り、営業に出かけている人の方が頭がいいに決まっているのである。